「半紙はおった方がいいの?」「どのように折るのがいいの?」 <1年生の平仮名指導> 1年生に初めて平仮名を指導するとき、小学校では十字に補助線が入って、4等分されたマスを使います。そして、4分割されたところにそれぞれ左上から「1のお部屋」右上を「2のお部屋」左下を「3のお部屋」右下を「4のお部屋」と名前を付けます。平仮名の「こ」を指導するときに「さあ最初は1のお部屋から始まって、2のお部屋まで線を書きます」のように説明します。これと同じように、画が「どこから始まる」「どこで終わる」などの目当てをつけて書く印として、「折り目」はとても役に立つのです。つまり、小学校等の初心者にとっては「半紙は絶対に折った方が良い」ということです。 <活用しやすい折り方> 文字の中心線はあったほうが書きやすいのは当たり前です。半紙に上下2文字の場合は、上の字と下の字の中心がそろうように気をつけて書かねばなりません。従って「縦の折り目」は絶対にあったほうが良いのです。 また、漢字の中には長く書いて強調する線(画)がある場合が多いのです。中心線の左右に縦の折り目があれば、「その折り目からはみ出るくらいに長く書こう。」と目標の設定も容易になります。 つまり、半紙を縦に半分に折り、さらにもう一度縦に折る「縦四分割(折り目は縦3つ)」が、私の経験では最も使いやすい折り方です。 <留意点> 重要なことは、手本と半紙に同じ「折り目を入れる」ことです。手本と半紙が同じ折り目だと、手本の折り目を目印にして、半紙に書くことができるからです。 ○「折り目のところから線が始まっているよ。」 ○「折り目をすぎてから線が止めてあるよ。」 ○「折り目のところから線が折れているよ。」など手本の折り目を基準にして、半紙の折り目を目印に指導すればよいのです。 折り目をどんどん利用してみましょう! <「目当て」をつけるための応用> 「折り目」が目当てをつけるための手段として有効であることを述べてきましたが、「折り目」以外にも「半紙の余白」を活用した「目当て」のつけ方があります。 半紙の左右に長い「横画」や、左右に長い「はらい」の場合、「左側の余白が指一本分くらいだね」「右側の余白は親指一本分くらいだ」のように示してやると、子どもたちは、目当てをつけて書きやすくなります。同様に上下に長い縦画がある場合にも「半紙の上は小指一本分くらいしか空いていないよ」などと示します。 |